日々の暮らしの中で様々なものに触れ、気付きを感じる家
築20年のマンションのリノベーション。
住まい手は感性豊かなご夫婦で、人の手仕事によるモノづくりを好まれる。
街の中心地に近い立地だが、そうした都会の喧騒から距離を置き、家での暮らしはスローで温もりのあるものにしたい。床材はチークの無垢材、壁はグレーに塗装、リビングの天井はラワン貼。空間構成は極力シンプルにし、梁型や段差の多い天井もラインに気を使い水平面を大事にした。そうすることにより素材が浮き上がってくる。物の手触り足触りだけではない、光、陰、時間、風、音など様々なものが浮き上がり、それに触れることができる。
日々の暮らしの中で、その瞬間ごとに実は存在している見えないものに気付き、楽しませてくれる家となっている。
- 施工面積
- 70㎡
- 施工期間
- 10weeks
- 建築地
- 大阪市中央区
- 構造
- SRC造